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申とて瑕瑾(かきん)あるよしを申入けり殿下其故を御たづね
有ければ兼(かね)国あまりにわびしき者にて彼/薗(その)【「彼薗」は書陵部本「後薗」】に
みづから井を掘たる也と申ければ殿のおほせに
身につかはれたる瑕瑾(かきん)なしよくいひことのなければ
こそ是をば申らめとてつゐにめされにけり此事
たしかに申つたへ侍れども兼国松殿の官人となり
たる事たしかならず猶尋べし
【518】秦兼任(はだのかねたう)まづしかりける比たゝ独/従者(ずざ)を持たりけり
後白河院の御時/召次(めしつき)の長になされたりけるに一門の
者共悦につどひにき【「にき」は書陵部本「けるに」】兼任年比のひとり従者を召
【上欄書入れ】7
【柱】古今巻十六 〇六