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翻刻
どもうたへ申べきにもあらですぎ侍けるに此/寛快(くわんくわい)がし
ゆくしたる所の軒(のき)に箕(み)をかけて置たり其比は法皇
毎日に御覧じめくらせ給ければ見ぐるしき物などは引
かくしさうじすべきに寛快がもとにかゝる見/苦敷(くるしき)
物をかけたるを奉行の者見付てこはいかに只今御幸
成て御覧じまいらせ給はんずるに是取かくし給へ
といへば寛快少もおどろかず何かはくるしう侍るべき
大方奉行の人の御科候まじ見ぐるしき事仕たるとて
あしさまなる御気色にならば寛快こそはともかくも
なり侍らんずらめあまりに供米(ぐまい)の不法にてたゞ
【上欄書入れ】9
【柱】古今巻十六 〇八