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にせず無上ぼだひのため也もし我をしらははくの石わたす
べしと云其時はくの石とび出ておちあがる事/鞠(まり)のごとし
こゝに修入(しゆにう)いはくはくの石はなはだ物さはがしはやくおち
ゐ給へとことばにしたがひて則しづまりぬ大/威徳呪(いとくしゆ)
を見てゝしばらくか持(ち)するにあへてはたらかす浄蔵又云
衆命(しゆめい)によりてかたしげなくも禅師につかひ奉る禅下(せんか)
行業年ふかくしてくわんねんよわひかたぶけり其/威徳(いとく)を見
るにすでに在世(さいせ)の摩訶迦葉(まかかしやう)に同(おな)しあへて験(げん)を尊者(そんじや)に
あらそひ奉にあらずたゞ三宝の証明(しやうめう)をあらわさんがた
め也といひて常在霊鷲山(じやうざいれうじゆせん)の句をあぐ其/声(こゑ)雲をひ
【柱】古今巻二 〇十六