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翻刻
【柱】古今巻十六 〇十一
るべしされ共少もさはがせ給はで何ものぞととは
せ給ければ御返事をば申さでたゞきら〳〵とのみ
笑けりしばし有て松井/法橋(ほつきやう)といふ人参ておびえ
まどひけり去程に人々参りて見て是は法金剛(ほうこんごう)
院の宗/門(もん)に侍る物/狂(くるひ)也と申て則そくびつきてげり
御室はばけものなめりとそ覚しめしける
【524】同御室随身/中臣近武(なかとみのちかたけ)がはかまぎを執し覚し召
けるに何事のはれにてか有けん上童(うへわらは)を召供せら
るゝ事有けるに近武(ちかたけ)を召て汝がはかまぎは殊に
執し覚しめさる此童に其/定(ぢやう)に着(き)せてとらすべし