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翻刻
【柱】古今巻十六 〇十二
似(に)候はざらんは力をよばぬ事なりと申ければ道理
にて扨やみにけり
【525】一條二位入道《割書:能保(よしやす)》のもとに下太友正(しもだともまさ)と云随身おさ
なくよりみやづかへけり禅門天下/執権(しつけん)の後/諸(しよ)太夫
さふらひおほに初参(しよさん)したりけるに此友正われひとり
こそ年比の者にては侍れとて一座をせめけるを
傍輩(はうばい)共にくむ事かぎりなし去程に其/近辺(きんへん)に事
なのめならず人くふ犬有けり侍(さふらひ)共寄会たりけるが
其犬とりてんやと何となく云出したりけるに友正やす
く取てんといひけるを傍輩共よきつゐでにくはせん