← 前のページ
ページ 99 / 1317
次のページ →
翻刻
【柱】古今巻二 〇十六
びかして聞人/心肝(しんかん)をくだく其時はくの石又うごきをどり
てつゐに中よりわれて両人のまへにおち居ぬ二人ともに
座を立てたがひにおがみて入にけり見る人なみだをなが
さずといふ事なし○念仏三/昧(まい)修する事は上/古(こ)にはまれ也
けり天/慶(けい)よりこのかた空也(くうや)上人すゝめ給ひて道場(どうしやう)
聚楽(じゆらく)この行(きやう)さかんにて道俗男女(どうぞくなんによ)あまねくせうみやうを
もつはらにしけりこれくだんの聖人(せうにん)化度(けど)衆生(しゆぜう)の方便(はうべん)也
市(いち)の柱(はしら)に書付給ひけり
一たひも南無阿弥陀仏といふ人の
はちすの上にのほらぬはなし