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翻刻
【柱】古今巻十六 〇廿一
事をばしらざりけるか大番をうけたまはる程の
ものにていかでかはわが氏をば存ぜさりけるといひ
てことゝもせざりければ主人の武士やうれ〳〵なん
ゑんだうの寄人は物はきてとをるくるしからぬ
事それとゞまれとなまりごえにて高声(かうせう)に
をきてければはしりたちてとゞめけるもの帰
にけりさて事なくとをりにければかなし【「かなし」は書陵部本「かなしく」】しおほ
せられて名【「名」は書陵部本「各々」】こといかめしうして面々に引出ものを
とらせけり院きこしめしてくだんのおとこめし
出してそのあらがひたりけんまゝにふるまへと仰