← 前のページ
ページ 998 / 1317
次のページ →
翻刻
ごと有ければすこしもたがはすふるまひたりけ
ればしきりに興に入らせおはしましけるとなん
【539】同御時小川/瀧(たき)口/定継(さたつぐ)といふ御けしきよきぬし
侍けり四臈座(しろうさ)にて上臈(じやうらう)をこして久しく奉公し
てげり名月の夜主上南殿に出御(しゆつぎよ)ありて御遊
ありけるにかの定継(さだつぐ)が下人くろ戸のかたの御/厩(むまや)の
ほとりにいねぶりして候けるがにはかにはしりた
ちて中将/宣忠(のふたゞ)朝臣のあやのこうじの家へさかいき
になりてはしりむかひていふやうたゞ今内裏へ急
度まいらせ給へなを〳〵きと〳〵といひけり中将
【上欄書入れ】24
【柱】古今巻十六 〇廿二