翻刻
【右丁】
する事あらし又蚕の情をのつとる事不及して
元をたゝしくせさる時は末上分に治事あらし
蚕を能かわんとする人此理をよく〳〵得心すへし
扨又蚕の小はかひは蚕をよくかわんとする人はた
はこの小葉立に似たり先たはこは苗間より念
を入うすくしてなへをふとらせうへ葉とお
ほしき時しろへ出しうへこゑを少々にても又は
せすとも苗のいたまさる様に植昼はふたをかけて
日にいたませず夜はふたを取て露にあわせ
五六日の間ふたをかけつ取つしてやかてねつく□【と】
思ふ時一番こいをそゝき早速土をよせならし
【左丁】
置時はたはこやわらかにのひたちそれより手入仕かけ
次第存分にふにほき出るもの也又苗をそさうにし□【て】
植やうもおろそかにふたなともせす日にいたませ
或はしめりありて根つくといへともゆたんして一番
こいおそなわり土をも早速よせさる時はたはこ
こわくなりて葉枝の分たけしんなと爰にて
究それより何分に手入仕かけをつくす共存分には
ほき出る事あらし蚕も其ことくはき立おろ
かにして寒風を凌かされは早速滅す若寒風
なくてそたつといへとも桑のめおろそかにあたへ
【虫損部分は群馬県立図書館の別資料を参照しました】