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コレクション: 養蚕の書

蚕養育手鑑 - 翻刻

蚕養育手鑑 - ページ 11

ページ: 11

翻刻

【右丁】 葉をもおそあたへにして蚕をやさしてしゝに 休る時蚕せいの分たけ爰にて引とまりそれ より随分念を入るといへ共存分にそたつ事あ らし又種よりも念を入青むと其儘しゝに あわせす大切にはき立て寒風を凌うすくして 桑のめ度々あたへ湿気をいとひ休前には切桑せめあ たへ蚕をこやしてしゞに休る時はそれより念の入 次第蚕せいゆたかにそたち思の外に石とり有もの也 又世の中の大幷の人は初より終迠滞なくて上れは 石取にかまはす是をあたりとす又念者は少々滞 【左丁】 有ても蚕せいゆたかにそたち石取存分なる是をあ たりとす又蚕の厚養麦の厚種に似たりあつ蒔 の麦は初より手入仕かけを随分尽すといへともから ほそく穂もちいさくてみのりよしといへ共石取すく なし又うすく蒔たる麦は初より手入しかけをよく すれはからふとく穂も大きく石とり有もの也蚕も 其ことく初より薄養にして念を入る時は蚕せい大 きく石取存分にて貫目糸目も思ひの外に有もの也 又初より厚養は随分念を入桑沢山あたゆるといへとも 繭ちいさくて石取随分あらじたとひまゆの升数 有といへとも貫目かるく糸目も格別ふそく【不足】成もの也