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コレクション: 養蚕の書

蚕養育手鑑 - 翻刻

蚕養育手鑑 - ページ 9

ページ: 9

翻刻

【右丁】 おほく有てさのみ手をあけるの事あらしあてる時には 余慶人には各別(かくへつ)すぐれへし是養育の理を 知る徳【理の誤写】を知る徳也 太子旧事本紀言蚕をはき初るには吉日えらひ戌亥の 方に蚕神のたなをゆひ桑の枝二本結付 繭餅(けんひん)をそ なへ神酒を捧(さゝけ)て祭り心よくはき初へし其後も四度 の休ことに桑の葉に繭餅をのせて蚕神へ捧祝へし と《割書:云| 々》扨又午の日を祝事三国共に馬と蚕は同性 なりと云り天竺獅々国にては蚕あたれは馬死□【は】 つるれは馬是を悦ふと云り然る則獅子国の馬 【左丁】 の心をなだめんための祭りかと見へたり扨また 蚕の養育と者たといゝ耕作にひとしきもの□【也】 耕作は田畑に生する故にあまたの天災にあふ 蚕は家内に生するゆへ諸の天災を凌所謂耕 作は天陽を請る故にこいを仕かくれはうるをひ を以てそたつ蚕は家内に居して日影を請さる故 桑をしかくれはあたたかなるを以そたつ是は惣体の 理也其本乱て未治事あらしと云る古語万里へ通る 殊に蚕は有情の中にても春夏秋冬を身に行 たゝしき情を備へたる名虫也然といへ共其情を のつとりて諸の補を以情を養時は仕そん 【虫損部は群馬県立図書館の別資料を参照しました】