産業史料を翻刻!

コレクション: 養蚕の書

蚕養育手鑑 - 翻刻

蚕養育手鑑 - ページ 17

ページ: 17

翻刻

調へはたとはゝ十枚調るを七枚か八枚たゝしき上種を とゝのへて五六七月は二三枚つゝとちて篠のたくいにつ らぬきほこりかゝらさるやうに継(つき)紙を以ておほひた はこのうるをひはいふに不及一切のにほひなき火の ほのふつよからぬ所にかけ置へし八月彼岸過には 一つによせ紙袋に入て春(はる)迄置へし日あたりの壁付に 置へからすはやく出るもの也早出の蚕はいまた寒風 つよきゆへに補に誤あるもの也よく〳〵しゆれんして後は はやくも出すへし春の彼岸過には袋より取出し 夏のことくに置へし種に蛭の小便多くかゝりた るをは春土用入口時分水へひたししばらく置て そゝきおとすへし蛭の小便は桑のあく也蚕の毒と 知へし   第三蚕可出前煤はく事《割書:并|》禁物 煤はく日は早朝より終日迄かゝりて家中にすゝこみ 共に一切なきやうにはき出すへし羽虫はふるきこみ の中朽木なとの中よりわき出るかと見へたり 竹舟時分羽虫 押領(をうりやう)する時には蚕の数五六分一くふて 一時に喰されは目には見へすしねん〳〵日数廿日もくふ 羽虫は蚕の敵也能々心つくへし鼠は猫なくて押 領せり鼠の防(ふせき)たんれんなる人あるもの也其人に