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コレクション: 養蚕の書

蚕養育手鑑 - 翻刻

蚕養育手鑑 - ページ 24

ページ: 24

翻刻

【右帖】 前之ことくにして又九ツ時分取出しはまへうつしうすく ひろけ桑のめあたへへし又残をはくへし但し暖気 なる時は炭の火を置に不及前にはきたる蚕二日め より四ツ前にも取出し桑のめ二度もあたへへし惣して 此教は初より終迠蚕に不順なる陽気を補術也蚕陽 気の時は可有やうにすへし去なから暖かなる夜も明方より 日の出時分迠はしみ有もの也紙帳の内に寝す共夜明前 には炭の火おこすへしはき立三日め時分にはいろ りの近所よりたなをゆいはた【はま?】にふたをして上置煙り たゝさる薪をたきて蚕うらをかわかすへし紙帳の内に ばかり置てはつり込に逢て蚕くるしめるものなり 是は竹おき迠同断紙帳の蚕出したる時は近所にて 【左帖】 たはこのむへからす又寒風ある時は紙帳のうに小葉養 のわくたなを立てさし置暑くなくぬるくなく人 肌のこゝちに炭の火にて補べし扨又はき立て二日め迠 は寒き時は一食にてもくるしからす三日めより桑のめ二 度も三度もあたへへし度ことに蚕うらを切ひろけへし 蚕の秘密しゞ前にとゝまれり只うす〳〵【うすく】するにしくはなし 桑のめ五六粒ならふ所に蚕一疋位置て有のまゝに桑のめ喰 すれは耕作のうす種初よりふとくそたち穂の大きなるかことく 末迠つのりて蚕殊外そたつもの也蚕に桑のめはお さな子に乳をのまするかことし二里三里わたりても取て 可_レ休二三日前迠はあたへへし扨又其時分日々に雨ふる事有 其時はあたらしきしやうきに桑のめをひろけ紙を ふたにしてたなへ上ケ置度々上を下へ返しよく〳〵