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【右帖】
かはかしてあたへへし必ぬれ桑のめあたへへからす蚕の湿病
となるもの也
第六獅子休の事 附寒風凌たる物かたり
歌に
しゝ休み風湿寒を能いとひ和桑をくれてうすくひろけよ
是より桑をつくるには桑いまた小分に若はへ出なは風あたらさ
る場所の桑をしんを残し二葉はかりつゝやわらかなる所
をつみ取しんちう【真鍮】の桑切にてこまかに切てあたへへししん
ちうの刃物なき時はくろかねにてもたひことにみかきて切へし
さひなと桑に付それをくいたる蚕は滅る也又桑急て
若ほへ三寸も五寸も出るは弥々風あたらさる場所の桑を
もとを残して末一寸か一寸五分の内をつみ取りてあたへ
へししゝ前やわらか成桑をくわすれは蚕そだつ
【左帖】
へき分 際(さい)の皮やわらかにて思ひの儘に喰そたち末迄
つのるもの也是石取出す元の秘術也扨又しゝ前のかい
し【志】きは何程にても継紙をすへしみる【な?】かわ杯大きに悪し
わらはしめりをもつ故に蚕うらかわかさる物也又此時分
日々に雨ふる事有其ときは次日分の桑を前日にはやし
ほこりせさる所に縄をつり折かけ置て露をおとし
本葉を捨て末葉斗つみ取てあたへへし若葉す
たる事をかねはつゆ桑成共やわらか成所をつみ取て
めかいの内【目?】に作たるはまかこへひろけ紙帳の内にた
なをしてさし置下にて炭の火をおこし度々上を
下へ返せは露落る也必ぬれ桑あたへへからす休前
には桑三度も四度もせめあたへ度ことに蚕うらを
切ひろけかわかすへし一ツ休みと見へしときは休蚕うらとて