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コレクション: 養蚕の書

蚕養育手鑑 - 翻刻

蚕養育手鑑 - ページ 26

ページ: 26

翻刻

【右帖】 蚕うらを立るもの也是は湿をのそく術也若油断して 蚕裏かひたる時は皆減る也たとひかひすとも【かびずとも】しめりて 少も湿にあたる時は蚕性あくなりて段々にへるもの也 休前休の内寒風強くは家内紙帳の内共にあたたかに 補随分にうすくして桑うすく度々せめあたへ一日一夜の 内に休付やうにすへしたとひ休付ははやく共おそく共 半分おき時分見合て中桑うすくあたへへし其後 不_レ起蚕とほく有内にやわらかなる桑を以見合て 早々桑付へしそれより二喰はかりはつみくわあたへへし 此度もやわらか成桑をゑらふへし扨又はき立より 二階にて養人有尤自【おのずから】寒を凌家有物也さなき家 にてはあやうし夜明前至てしみ強き事有しゝ 【左帖】 竹の休前休の時分にあたりなは蚕の煩たるへしさ様成 時は下にて焼火をすへし又休みにいきれ有時は戸 障(しやう)子を 明てすゝしくすへし誠に蚕に不順成年のしゝ前のこゝろ 尽し上てかそへかたし然共何分に心を尽すとても蚕出 て竹休み迄は廿日斗の間成へし殊に教のことく養育 補をする時は其辛労むなしからすやかて舟時分は徳 あらはるゝもの也 物語言十七年以前元禄年来子の年に桑はき立時分 より竹おき時分迠毎日〳〵寒風はけしくて有時は 雪霰なと降りて暖風成日一日もなしさるによつて蚕 悉 払底(ふつてい)になり世間蚕三分くらいにて桑も直段 なく末には大かた切ほしけり然る所に有村に蚕鍛錬(たんれん)