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コレクション: 養蚕の書

蚕養育手鑑 - 翻刻

蚕養育手鑑 - ページ 37

ページ: 37

翻刻

【右帖】  哥に  〽そろばんは応する数の證攄にて合点すれは疑(うたかい)もなし 扨また蚕の上る時分よりまゆかき取時分迠も 南風つよく入て永雨降る事有其時は内外に 風除をつり大戸口には暖簾(のれん)をさけて随分 風をふせき又臺所にても居間にても小座の 間にても焼火をたやさすして繭作る内は家内 を暖にすへし此時薪は何程たくとしてもまふし 一籠か二籠の実なるへし若此時焼火もせす 南風にあわせまゆ半作なきもの也養詰て の損得此時分なりよく〳〵前方より心付へし 【左帖】 物語云廿九年以前貞享年来子の年庭蚕 の時分よりまゆかき取時分迠南風しきりに 吹て長雨ふりけりさるにより半分はむた蚕に成て はまゆ多く繭散々也餘国はしらす凡上州には 手にかゝるまゆ更になし雖_レ然【しかりといへども】爰に蚕しゆれんの 人有てさもあらん事を兼て心得大戸には三 尺の半戸を仕付置けるがはつし取障子をさし 其外さま〳〵の術を以風をは随分防けり火をた かはやと思へ共薪なし長雨の事なれは力不及あ きれて居たりしが折節其春古家のはりさすなとを 調置ける先此時の用にたてんとて是を打わり〳〵 大戸きわ下のいろり居間のいろり又小座の間に