翻刻
【右丁】
第六 獅子休の事《割書:附》寒風を凌たる物語
第七 竹休の事
第八 舟休の事《割書:附》暑気凌たる物語
第九 庭休の事
第十 上り前の事《割書:附》暑気を団扇にてあをきたる物語
第十一まふしの事《割書:附》霖雨南風凌たる物かたり
畢
【左丁】
第一序論
太子の旧事(クジ)本紀曰麻は布を生して下臈(ケロウ)の膚(ハタヘ)をかくす
桑は絹を生して上人の膚をかくすといへ共蚕によらずん
は絹生しかたしと云々抑蚕の初は日本記に云天照太神いまた
御出現なき前/保食命(ウケモチノミコト)人間出生してはたへをかくしあ□□【たゝ】
むる事成かたからん事を憐給ひて化虫とならせ給ひ養蚕
の法を教させ給ふと云り天竺にて馬鳴(メミヤウ)菩薩の衆生を
憐給ひて蚕虫と現しさせ給ふ唐土にても高辛子の代に
蜀国にて女人化して蚕となるよし此外因縁書に蚕の由
来委しくありといへともいまた本書を見す故に究て例
證にひく事あたはす然れ共いつれも仏菩薩のあたへ
【朱印 帝国図書館蔵】
【虫損部は、群馬県立図書館の別資料を参照して注記しました。https://www1.library.pref.gunma.jp/winj/archive/jpeg/1100232471/album00001.html】