翻刻
ばけものゝそふ
さがしら
大にうどう
はこねのさきへ
ひきこみあきない
しやふにはもとても
なしでんじてんはたも
もたずぜに三文もなく
されどもむかしのかぶは
たやさずせんたく
ものでも大しまの
ぬのこ女ほうおろくが
なかにできし
ひとつ
まなこを
てふあいし
どふして
くらす事やら
こゝか【ここが】ばけもので
しれず
いつぞは
じせつを
まちひと
はたあけんと
おもひし
ところに
江戸のきつねが
かたより
じやふ【状(手紙)】
来り
もはや江戸の
事はとんと
おもひ
きらしやれと【思ひ切る=断念する】
いふてよこし
けれはちからを
おとし
たのしみの
ねがきれ
ひさしい
ものじやか
また
〳〵
いかぬそう
だんを
はじめずは
なるまひ
【右ページ下】
女ほう
おろくさしで
ものにて【さしでもの=でしゃばり?】
のぞく
た□□きつねより【たぬききつねより?】
来□してかみをよむ【来りし手紙をよむ?】
【左ページ下】
おとつさん【ひとつまなこのセリフ】
にんけんはこわいの