翻刻!いきもの図鑑

コレクション: 本草図譜(くずし字)

本草図譜. 巻43-45 - 翻刻

本草図譜. 巻43-45 - ページ 46

ページ: 46

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【右丁】  《振り仮名:以_二菰葉_一|こやうをもつて》《振り仮名:褁_レ米|こめをつゝみ》《振り仮名:以_二灰汁_一|はいしるをもつて》煮之(これをにて)【「煮_レ之」ヵ】五月五日《振り仮名:啖_レ之|これをくろふ》必大(ひたい)按(あんすに)【注①】近代(きんたい)不(しか)  然(らす)《振り仮名:搗_二蒸糯_一|むしたるもちこめをつき》《振り仮名:作_レ餅|もちとなし》頭尾(かしらを)細(ほそく)尖(とかり)中身(ちうしん)円(まるく)肥(こへ)長(なかさ)四五寸或《振り仮名:用_二梔|くちなしの》  《振り仮名:子汁_一|しるをもつて》而 染(そめ)亦(また)有(あり)倶(ともに)《振り仮名:以_二菰葉_一|こやうをもつて》而《振り仮名:褁_レ之|これをつゝみ》《振り仮名:以_二乾灯草_一|ほしたるとうしんさうをもつて》【注②】而《振り仮名:縳_二定之|これかなかをゆはへ》【縳_二-定ヵ】  《振り仮名:中_一|さため》《振り仮名:作_二米俵子状_一|こめたはらのかたちをなし》《振り仮名:上令_二菰葉_一如_レ乱下令_二菰葉_一如束|うへこやうをしてみたるゝことくしもこやうをしてつかぬるかことくなし》【如_レ束ヵ】首尾(しゆひ)長(なかさ)  二三尺 許(はかり)釜中(ふちうに)煮熟(にしゆくして)取出(とりいたし)《振り仮名:侯_二略冷_一|ほゝひやるをうゝかい》【ルビは「うかゝい」ヵ】《振り仮名:剝_二去菰葉灯草_一|こやうとうしんさうをはきとりて》【「剝_二-去」ヵ・注②】《振り仮名:取_レ餅|もちをとり》  《振り仮名:投_二于冷水_一|れいすいにたうし》取出(とりいたし)食(くろふ)といへり其外 青箬葉(ちまきは[さヵ]ゝのは)にて粳米粉(かうへいふん)のたんこ  を包(つゝみ)又 稲草(とうさう)にて包(つゝみ)たるもありと云り時珍(しちん)粽(さう)俗(そくに)《振り仮名:作_レ粽|さうにつくる》古人(こしん)《振り仮名:以_二菰芦|ころやうを》  《振り仮名:葉_一|もつて》《振り仮名:褁_二黍米_一|しよへいをつゝみ》煮(にて)《振り仮名:成_二尖角_一|せんかくとなし》《振り仮名:如_二棕櫚葉心之形_一|しゆろのはのしんのかたちをことくして》【注③】故(ゆへに)《振り仮名:曰_レ粽|さうという》《振り仮名:曰_二角黍|かくしよといふ》  近世(きんせい)多(おほく)《振り仮名:用糯米_一|たへいをもちゆ》【用_二】といへり漢(から)土に種々(しゆ〳〵)の製法(せいほう)あり広東新語(かんとうしんこ)に  端午(たんこ)《振り仮名:為_レ粽|ちまきをつくる》《振り仮名:以_二柊葉_一|とうやうをもつて》褁者(つゝむものを)《振り仮名:曰_二灰粽肉粽_一|くわいさうにくそうといゝ》《振り仮名:置蘇木条其中_一|しそのゑたをそのちうにおきて》【置_二】《振り仮名:為_二|こう》 【左丁】  《振り仮名:紅心_一|しんとなす》《振り仮名:以_二竹葉_一|ちくやうをもつて》包者(つゝむものを)《振り仮名:曰_二竹筒粽_一|ちくとうさうといゝ》三角者(さんかくなるものを)《振り仮名:曰_二角子粽_一|かくしさうといふ》又同書  に蛇苺(しやも)及ひ草(くさ)を焼(やき)て灰(はい)となし塩(しほ)を採(と)り水(みつ)に加へ雑(まし)へたるを  《振り仮名:■水|けんすい》【注④】といふ此水に糯黍(たしよ)の類を浸(ひた)し置は米(こめ)の色 瑪瑙(めのう)の如になる此  を蒸(むし)搗(つき)て粽(ちまき)となすと彼土地(かのとち)の人(ひと)好(このん)て食(しよくす)といへり本邦(ほんほう)長崎(なかさき)にては法  を伝(つた)へ製(せい)す然(しかれ)とも鹸水(けんすい)は西洋(をらんた)硝石(せうせき)にて製する所のポッタース也  綱目(こうもく)塩(ゑん)の集解の木塩(もくゑん)蓬塩(ほうゑん)なり此物 大毒(たいとく)ある【注⑤】食用(しよくやう)すへからす 寒具(かんく) あふらもち《割書:大和|本草》  寒食(かんしよく)の節に貯(たくは)へ具(そのふ)【注⑥】といふ義(き)なり先輩(せんはい)ひくわしと訓(くん)するは非(ひ)なり  又あふらもちと訓する説あり田村氏云 紅毛人(をらんたしん)の持渡(もちわた)るマルボールと云  菓子(くわし)集解の説に合(あ)ふ集解に《振り仮名:以_二糯粉_一|たふんをもつて》《振り仮名:和_レ麺|めんにくわし》麻油(あふらにて)煎(せんし)成(なし)《振り仮名:以_レ餹|とうをもつて》食(くろふ) 【注① 「按」のルビ「あんすに」は「あんするに」ヵ。但し「る」の部分は「ろ」に見える。】 【注② ルビ「とうしんさう」に対する漢字は「灯心草」ヵ。国立公文書館デジタルアーカイブでは前者は「乾灯(こうゑん)草」、後者は「灯草(とうしんさう)」(『本草図譜巻之43・44』コマ42  https://www.digital.archives.go.jp/img/4676183)。】 【注③ ルビ「かたちを」は国立公文書館デジタルアーカイブ(注②と同)では「かたちの」】 【注④ ■は「向」の口がメ(囟ヵ)+咸・鹹ヵ】 【注⑤ 「ある」は「あり」ヵ。国立公文書館デジタルアーカイブ(注②と同)では「あり」。】 【注⑥ ルビ「ふ」は「ら」にも見える。国立公文書館デジタルアーカイブ(注②と同、コマ43)では「そなふ」。】 【二十三行下から三字目「以」のルビ「つ」と「て」がつながっている】