翻刻!いきもの図鑑

コレクション: 本草図譜(くずし字)

本草図譜. 巻43-45 - 翻刻

本草図譜. 巻43-45 - ページ 50

ページ: 50

翻刻

【右丁】  を藁(むしろ)の上に置(おき)て暖(あたゝか)なる所に置(おけ)は芽(め)を生するを乾(ほ)し鬚糠(ひけもみ)を  去(さり)て其中の米(こめ)を用ゆ 粟糵(そくけつ)一名 粟芽(そくけ) あはのもやし 稲糵(とうけつ)一名 穀芽(こくけ)  蘇恭(そけう)の説に稲糵稲(とうけつとうは)即(すなはち)穬穀之総名(くわうこくのさうめう)陶(とう)謂(いふ)《振り仮名:以_レ米|こめをもつて》作糵(けつをつくる)【作_レ糵】非矣(ひなり)  米(こめ)豈能更生乎(あによくあらためせうせん)と云り 穬麦糵(くわうはくけつ)一名 麦芽(はくけ) むきのもやし  此 薬用(やくやう)又 飴(あめ)を造るに用ゆ 飴餹(たいとう) あめ  本朝食鑑に造法(さうほう)あり其分料(そのふんれう)を記(しる)す《振り仮名:用_二糯米_一【一点衍】舂白者一升_一|もちこめをつきしろくなるものいつしやうをもつて》 【左丁】  洗浄(あらい)煮熟(にしゆくして)《振り仮名:作_二軟飯_一|やはらかきはんとなし》《振り仮名:侯_二略冷_一而|ほゝひやるをうかゝつて》《振り仮名:要【二点脱】人膚之温_一|ひとのはたへのあたゝなるをやうす》【注①】《振り仮名:為_レ度|とゝなす》《振り仮名:合【二点脱】麦糵|むきのもやしのこ》  《振り仮名:粉一合|いちかふをあはせ》【一点脱】《振り仮名:冷湯八合_一|れいとうはちかうと》【一点衍】拌匀(かきませて)入桶(おけにいれ)【入_レ桶】《振り仮名:如_レ醴|あまさけのことし》《振り仮名:過_二 二刻半許時_一|にこくはんは【か脱】りのときをすきて》取出(とりいたし)  盛布嚢(ぬののふくろにもり)【盛_二布嚢_一】漉(こして)《振り仮名:取_レ汁|しるをとり》《振り仮名:用_二其濃汁_一|そのこきしるをもつて》徐々(しよ〳〵に)《振り仮名:煉_二之炭火_一|これをすみひにてねり》名(なつけて)《振り仮名:曰_二水飴湿|みつあめしるあめと》  《振り仮名:飴_一|いふ》といへり時珍(しちん)《振り仮名:引_二劉煕釈名_一|りうきしやくめうをひいて》云(いわく)餹之清者(とうのきよきものを)曰飴(たいといふ)【曰_レ飴】形(かたち)怡々然(たい〳〵せんたり)  也 集解(しうかい)に弘景(こうけい)膠飴(れうたい)是(これ)湿餹(しるとう)【注②】《振り仮名:如_二厚蜜_一者|かうみつのこときもの》といふは韓保昇(かんほせう)  曰 軟餹(なんとう)也 此(これ)食鑑(しよくかん)にいふ水飴(みつあめ)湿飴(しるあめ)なり薬(くすり)に用ゆるものなり  又 粟(あは)にて製(せい)するものあり韓保昇(かんほせう)《振り仮名:以_二糯米_一|たへいをもつて》作者(つくるもの)《振り仮名:入_レ薬|くすりにいる》粟米(そくへい)  者 《振り仮名:次_レ之|これにつく》余(よは)但(たゝ)《振り仮名:可_レ食耳|くろふへきのみ》といへり又 粳米(かうへい)秫(しゆつ)粟(そく)蜀秫米(しよくしゆつへい)大麻子(たいまし)  枳梖子(しくし)【注③】黄精(わうせい)白朮(ひやくしゆつ)並(ならひに)《振り仮名:堪_二■造_一|かうさうにたへたり》【注④】といへる弘景(かうけい)牽白者(ひきしろもの)といふもの  は軟餹(なんとう)を煉(ね)り白くなすもの也此をしろあめといふ此物 製法(せいほう)の形に 【注① ルビ「あたゝなる」は「あたゝかなる」ヵ。国立公文書館デジタルアーカイブでは「あたかなる」(『本草図譜巻之43・44』コマ45  https://www.digital.archives.go.jp/img/4676183)。】 【注② ルビ「しるとう」は国立公文書館デジタルアーカイブ(注①と同)では「しつとう」コマ45】 【注③ 「梖」は「椇」ヵ。国立公文書館デジタルアーカイブ(注①と同・コマ46)では「棋」。】 【注④ ■は王+刀+火・契ヵ。国立公文書館デジタルアーカイブ(注③と同)では王+刀+大。】 【六行十五字目~七行目「陶謂~と云り」は国立公文書館デジタルアーカイブでは「糵米」の項の文末(当コマの三行目文末の位置)に記載されている】