翻刻
【右丁】
白楊皮酒(はくやうひしゆ) はこやなきの皮を酒にひたせし也
女貞皮酒(ちよていひしゆ) ねすみもちの皮をひたせし酒也
仙霊皮酒(せんれいひしゆ) いかりさうをひたせし酒也
薏苡仁酒(いよくいにんしゆ) とうむきの粉にて造たる酒也
天門冬酒(てんもうとうしゆ)《割書:通|名》 すへるくさの根の汁にて造たる酒也
百霊藤酒(ひやくれいとうしゆ) 詳ならす
白石英酒(はくせきゑいしゆ) しろすいせうを浸せし酒也
地黄酒(ちわうしゆ)《割書:通|名》 さをひめの絞汁(しほりしる)を和(くわ)せし酒也
牛膝酒(こしつしゆ)《割書:通|名》 いのくつちの汁を加(くは)へし酒也
当帰酒(とうきしゆ)《割書:通|名》 むませりの煎汁にて造りし酒也
【左丁】
菖蒲酒(せうふしゆ)《割書:通|名》 石菖蒲(せきせうふ)の煎汁にて造り又浸せし酒也
枸杞酒(くこしゆ)《割書:通|名》 枸杞(くこ)の子の汁にて造り又浸せし酒也
人参酒(にんしんしゆ)《割書:通|名》 人参末(にんしんまつ)にて造又浸せし酒也
薯蕷酒(しよよしゆ) なかいもの粉にて造り又浸せし酒也
伏苓酒(ふくれうしゆ)《割書:通|名》 伏苓(ふくれう)の粉にて造し酒也
菊花酒(きくくはしゆ)
本朝食鑑に曰《振り仮名:有_二 二種|にしゆあり》【一点脱】一種《振り仮名:用_二菊潭水_一|きくたんすいをもつて》造酒(さけにつくる)【造_レ酒ヵ】加州(かしうに)《振り仮名:有_二菊川_一|きくかはあり》
両岸(れうかん)《振り仮名:多_レ菊|きくおほし》至秋(あきにいたり)【至_レ秋ヵ】黄花(わうくは)爛漫(らんまん)《振り仮名:摘_二其花_一|そのはなをつみ》《振り仮名:汲_二川流_一|せんりうをくみ》併煮(あはせにて)《振り仮名:取_レ汁|しるをとり》醸(へい)【「_二-」脱ヵ】
《振り仮名:成米麹_一|きくをかもしなして》《振り仮名:作_レ酒|さけをつくる》加公(かこう)《振り仮名:餞_二之四方|これをしほうにおくる》【一点脱】一種《振り仮名:用_二黄花_一|わうくはをもつて》《振り仮名:浸_二于焼酒中_一|せうしゆちうにひたし》
《振り仮名:経_二数日_一|すしつをへて》煎沸(せんし)《振り仮名:収_二【-脱ヵ】貯于甕中_一|つほのうちにおさめたくはへ》《振り仮名:入_二氷糖_一|こほりさとふをいれ》数日而(すしつにて)成(なる)肥後侯(ひここう)《振り仮名:餞_二|これを》
【十七行四字目~「なか」は他の行よりも上から書き始めている。後から書き足したヵ。】