翻刻
【右丁】
一種 やまらつけう むらさきひる
山薤(さんかい)《割書:集|解》
紫韮(しきう)《割書:救荒本草古今|医統作紫韮》
一種 このひる《割書:尾|州》
尾州より来(きた)る形 山薤(さんかい)
に似て短(みしか)く四五寸にして
花あり十月に開(ひら)く美(ひ)也
【左丁】
武州 駒場(こまは)鼠山(ねつみやま)処々(しよ〳〵)山野(さんや)
に自生す葉(は)円(まる)くして長(なか)く
薤(かい)に似(に)て稍(やゝ)稜(れう)あり秋月
高(たか)さ二尺 許(はか)り茎の頭に
花あり山蒜(さん〳〵)《割書:のひ|る》に似て紅
紫色 根(ね)は指(ゆひ)の大さにして
長く皮(かは)紫褐色 葉根(はね)共(とも)
に薤(かい)の臭(にほい)ありて味(あしは)ひ辛(から)
し
【左丁 文字無】
【四行割書左側二字目「統」の「糸」は別の字の上から書いている】