翻刻
【右丁】
是は大臣殿島にての御歎豊後
のこうにおはしますみたい所の
御なけきは中〳〵申はかりもなし
せめて思ひのあまりにやうさの宮
に参り給ひ七日籠り願書を
かいてこめさせ給ふきみやうちやう
らい【帰命頂礼=地に頭をつけて礼拝し深く帰依の情をあえあわすこと】そうひうしん【意味不明】若も大臣殿帰
朝のゑみをふくませ給ひ二度御目
に懸るならはうさのさうゑい申へし
玉のほうてんみかき立こかねの戸
ひらをのへひらきるりのかうらん【高欄】
やり渡ししやかうのきほうし【擬宝珠】み
かき立みきりのいさこに金を
【左丁】
壁には七宝をちりはめて池には玉の
橋を懸井かき【井垣】はくはう【意味不明】ようらん【瑶欄】
けいしくはいらう【回廊】とはいてん【拝殿】四ツの
ろう【楼】門玉のまくさ【まぐさ(楣)=窓や出入口の上に水平に渡した横木】をみかくへしとう
りやうむねをうきやかにしんてんひさ
しをひろ〳〵といかにもやうらく【瓔珞】むすひ
さけけまんのはたは雲をわけし
せんへいはく【紙銭幣帛】しゝこま犬金をもつ
てみかくへし大塔としゆろうをいか
にも高く雲の上にひかりを放て
作るへし四季のさいれいへちりへ
し【意味不明】花のみゆきをなすへきなり
九本の鳥居高く立極楽浄土を
まなふへし極楽外に更になし諸神