Gallicaの日本資料を翻刻!

コレクション: コレクション3

BnF. Département des Manuscrits. Japonais 4499 - 翻刻

BnF. Département des Manuscrits. Japonais 4499 - ページ 39

ページ: 39

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【右丁】 まことに神のちかひにやいきの うらのつり人つりに沖へいてたるか みなみの風にはなされて北の 沖へなかれ行大臣殿の御座 有けんかいか島に吹つくる舟人 ともは島かけにあかりいとゝ物うき 折節に大臣殿を見付申けう かるいき物ありとてかなたこな たへにけさりておちてさうなく ちかつかす大臣殿は御らんして あらくちおしや扨ははや我すかた 人間とはみえさりけるや何と成 行こと共やとて御涙にむせはせ 【左丁】 給へは涙をなかすていを見てちつ と心かかうに成てさもあれ汝は いかなるいき物そととへは大臣うれ しく思召ありのまゝにかたらはや とおほしめすかもしも別符方 の者にてもありとやせんと思 召偽かうそ仰ける是は一とせ ゆりわか大臣殿む国へ打手に 御むきの時舟夫にさゝれてむ かひたりし者なりしかふしき に舟にのりをくれ此島に捨ら れて候大臣殿御帰朝のゝちは はや三年に成りと覚えたり