翻刻
生姜(せうか)よく風寒(ふうかん)をさり痰(たん)を治(ち)し胃(ゐ)の気(き)をひらき諸毒(しよとく)解(け)す也
紫姜(はしかみ) 能毒同上
葱(ひともし)の血(ち)おはとゝめて腸(てう)を利(り)し風湿(ふうしつ)身痛(しんつう)魚毒(きよとく)消(せう)する
科葱(かりき) 能毒同上
漢葱(わけき) 同上
胡葱(あさつき)はうち温(あたゝ)めて気(き)を下(くた)し穀(こく)を消(せう)して五臓(こそう)益(ゑき)あり
茖葱(きやうしやにんにく)からく温(うん)にて毒(とく)もなく瘴気(しやうき)悪気(あくき)を除(のそ)くとそ知(し)れ
韮(にら)のよく中(うち)温(あたゝ)めて下痢(けり)をとめ陽腎(やうしん)まして諸血(しよけつ)治(おさ)むる
小蒜(のひる)また脾腎(ひしん)をかへし食(しよく)を消(け)し中(うち)温(あたゝ)めて邪気(しやき)を去(さる)也
大蒜(にんにく)は風邪(ふうしや)衂血(ちくけつ)下痢(けり)によし補薬(ほやく)とともに食(くら)ふへからす
薤(らつきよ)よく水(みつ)おはさりて腎(しん)をまし中(うち)温(あたゝ)めて冷瀉(れいしや)治(ち)すなり
蕨(わらひ)能(のふ)暴熱(ほうねつ)去(さ)りて水(みつ)を利(り)す多食(たしよく)の人は中(うち)を損(そん)する