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コレクション: コレクション2

麻疹養生伝 - 翻刻

麻疹養生伝 - ページ 15

ページ: 15

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【右】 ○凡/疱瘡(はうそう)麻疹(はしか)とも其/症(やまひ)おこらんとするときその 父母また乳母(うば)などの夢(ゆめ)に異人(ゐじん)を見ることあり 老嫗(らうおう)を見るをよしとす壮女(そうしよ)を見ると凶(けう)とし僧(そう) あるひは侍(さふらひ)をみるを中とす是則/疫神(ゑきじん)なり因(ちなみ)にいふ べし或(ある)人の子疱瘡のとき其父の夢(ゆめ)に白衣(はくゑ)を着(き) たる法師(ほうし)しろきてぬぐひをかふりたるがわか家に 入来ると見てさめて後其子疱瘡の序病(じよやみ)に かゝれり依(よつ)て赤(あか)き頭巾(づきん)をかふらせたるが病者(びやうじや)この 【左】 赤きをきらひ白きてぬぐひを望(のぞみ)すべてのもの色(いろ)の しろきを好みたるゆへ其父母ことの外いまわしがり て他(た)の疱瘡(はうそう)には異(こと)なることを愁(うれ)ひ案(あん)じわびゐたり しが何事なくしまひて肥立(ひだち)こゝろよく其子今に おゐて壮健(さうけん)なり白きいろは喪中(もちう)の服(ふく)なるゆへ父母気 にかけて案じたりしも無難(ぶなん)にして平愈(へいゆ)せし ことものは案(あん)ずるものにあらず麻疹(はしか)とてもそのごとく 一生にひとたびの大厄(たいやく)なれば其/脳(なやみ)甚(はなはだ)しといへども