東京学芸大学「学びと遊びの歴史」を翻刻!

コレクション: 学校教材発掘プロジェクト 5 江戸名所図会

江戸名所図会 20巻 巻之13 - 翻刻

江戸名所図会 20巻 巻之13 - ページ 44

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【右丁】     云劫石有 消日洪者無尽時遠也大也      維時天和二年壬戌季冬十一月十六日     武州新座郡野火留荘金鳳山平林禅寺               現住比丘黙雲禅宜書     吾鳳山嘗有梵鐘一口其型小而且有釁隙褸末     復旧観茲有知庫全徳徹志深檀興慨 不已客     歳之夏振錫提疏普募有縁體天加護貴賤戮刀     蕐鯨与楼同時円成銘詞者廼存雲峰黙雲両租     之旧章而不再贅山野唯賦偈祝遠大云      梵音大器頓円成 新柱楼台備法城      響徹両明功用遍 辰昏永報度群生     維時寛延三年龍次《割書:庚|午》季秋吉旦              住山比丘東厳禅海誌焉            冶工武江之住               西村和泉守藤原政時  《割書:当寺(たうじ)開山(かいさん)石室(せきしつ)和尚(おしやう)住山(ぢゆうさん)の頃(ころ)鋳冶(しゆや)せし洪鐘(こうしやう)今(いま)下総国(しもふさのくに)大宝村(たいはうむら)発光山(はつくわうさん)大宝寺(たいはうじ)|といへる寺(てら)の鎮守(ちんしゆ)八幡宮(はちまんくう)の社前(しやぜん)にあり其(その)銘(めい)に曰(いはく)大日本国(だいにつほんこく)武蔵国(むさしのくに)崎西県(きさいけん)渋(しぶ)》  《割書:江郷(えがう)金重村(かなしげむら)金鳳山(きんほうさん)とあり年号(ねんがう)は嘉慶(かけい)元年丁卯 開山(かいさん)石室(せきしつ)叟善玖(そうせんきう)謹(つゝしんで)書(かく)大檀(だいだん)|那(な)藤原(ふぢはら)中務丞(なかつかさのせう)政行(まさゆき)慶雲(けいうん)禅寺(ぜんじ)比丘(びく)至光(しくわう)小谷野(こやの)三郎(さふらう)左衛門尉(さゑもんのじやう)季郷(すゑさと)奉行(ふぎやう)青木(あをき)》  《割書:左近(さこんの)将監(せうげん)朝貫(ともつら)染屋(そめや)山城守(やましろのかみ)修理之介(しゆりのすけ)逆井(さかゐ)尾張守(をはりのかみ)沙弥(しやみ)常宗(じやうしう)とあり古(いに)しへ関東(くわんとう)|兵乱(へうらん)縷(しは〳〵)なりし頃(ころ)陣鐘(ぢんかね)抔(など)に奪(うば)ひとられてかしこにあるにや河崎(かはさき)勝福寺(しようふくじ) の鐘(かね)》  《割書:上総(かつさ)坂戸(さかと)市場(いちば)にあるが如(ごと)し|》  養心庵(やうしんあん)《割書:方丈(はうぢやう)の後(うしろ)の山(やま)に傍(そひ)てあり当寺(たうじ)の住持(ぢゆうぢ)退隠(たいゐん)の地(ち)にして岡(をか)の上(うへ)に禅堂(ぜんだう)|あり内(うち)に正観音(しやうくわんおん)の像(ざう)を安(あん)す堂前(だうせん)に弘安(こうあん)四年辛巳と雕(ゑり)し青(あお)き板》