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コレクション: コレクション3

九死の一生 - 翻刻

九死の一生 - ページ 7

ページ: 7

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【右】  なり [問(とひ)]然(しか)れば吾人(われ〳〵)の信仰循守(しんかうじゆんしゆ)して病毒(びやうどく)の災害(わざわひ)を免(の)がるべき眞(しん) の手段(てだて)なる者(もの)は果(はた)して如何(いか)なる事(こと)を指(さ)してよろしきや  [答(こたへ)]抑々吾人(そもそもわれ〳〵)の力(ちから)を盡(つくし)て行(おこな)ふべき眞(しん)の手段(てだて)なるものは第一(だいいち)  に之(これ)を豫防(よばう)することにて病(やまひ)の各町村(かくてふそん)に入込(いりこま)ぬ様豫(やう あらかじ)め用(よう)  心(じん)するの仕方(しかた)なり第二(だいに)には既(すで)に其町内其他村内(そのてふない そのそんない)に入(い)りた  る後(のち)に施(ほどこ)し行(おこな)ふ仕方(しかた)にて之(これ)を撲滅(うちほろぼ)する法(はう)なり欧羅巴諸(ようろつぱ しよ)  州(しう)にても近年皆此(きんねんみなこ)の豫防(よばう)の方法(しかた)に力(ちから)を盡(つく)して殆(ほとん)ど虎列(これ) 刺病(らびやう)の根(ね)を切(き)りたりとかや病(やまひ)の來(き)たらぬ其前(そのまへ)に豫防(よばう)を なすは既(すで)に入込(いりこみ)たる後(のち)に撲滅(うちほろぼ)するよりも勝(すぐ)れて良(よ)きこ とは誰(たれ)しも皆承知(みなしやうち)の筈(はづ)なれば成(な)る丈(た)け虎列刺(これら)の町村内(てふそんない) ん入込(いりこま)ぬ様注意(やう ちゆうい)して防禦(ばうぎよ)の策(さく)を盡(つく)すこと肝要(かんよう)なり家(いへ)に 【左】  入(い)り込(こ)みたる盗賊(たうぞく)を捕(とら)ふるは豫(あらかじ)め盗賊(たうぞく)の入(い)らぬ様戸締(よう とじまり)  するに如(し)かずとは古昔(むかし)よりの金言(きんげん)と知(し)るべし    〇虎列刺病等(これらびやうとう)を豫防(よばう)する事(こと) [問(とひ)]然(しか)れば第一(だいいち)に虎列刺其他(これらそのた)の傅染病(でんせんびやう)の町村内(てふそんない)に入込(いりこま)ぬ様(よう) 豫防(よばう)するは如何(いか)なる事(こと)をなして宜(よろ)しきや其方法(そのしかた)を委(くわ)しく 承(うけたま)はり度(た)し  [答(こたへ)]傅染病(でんせんびやう)の町村内(てふそんない)に入(い)り込(こ)むことなく人々安全(ひとびとあんぜん)に生計(なりはい)  を営(いとな)まんと望(のぞ)まば宜(よろ)しく其傅染病(そのでんせんびやう)の原因(みなすと)を防(ふせ)ぐことに  注意盡力(ちゆうい じしりよく)すべし其目的(そのもくてき)とすべき最(もつと)も重(おも)なるもの四箇條(よかでふ)  あり左(さ)の如(ごと)し  第一 空気(くうき)の事(こと)