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コレクション: コレクション1

BnF. Département des manuscrits. Smith-Lesouëf Japonais 141 - 翻刻

BnF. Département des manuscrits. Smith-Lesouëf Japonais 141 - ページ 9

ページ: 9

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初子之日 野外 御遊之圖 むかし初春(はつはる)の子の日(゛)には大内(おほうち)の北の野に みゆきまし〳〵て小松をひきわかなを つみて御遊(ぎよゆう)ありしなり 公事(くじ)根源(こんげん)に曰く 朱雀院(しゆしやくゐん)圓融院(ゑんゆうゐん)三條院などの御時 にも此御遊はありけるにや中にも 圓融院の子ノ˝日【注】させたまひけるは 寛和(くわんわ)元年二月十三日の事なり路(みち)の ほどは御車なりしが紫野(むらさきの)ちかく 成(なり)て ゛上【注】皇(くわう)は御馬にめされ奉り 左右大臣以下皆 直衣(なをし)にて殿(てん)゛上【注】人には 布衣(ほい)なり幄(あく)の屋(や)をまうけ幔(まん)を 引めぐらし小 庭(には)となして小松を ひしと植(うへ)られたり籠物(こもの)折(をり)びつ桧破子(ひわりご) やうの物を奉る人ゝ和哥(わか)を献(けん)ず《割書:下畧|》 或曰子は北方に配して一 陽(やう)来復(らいふく)乃 候(こう)とし又 釈氏(しやくじ)に北倶廬(ほくくる)【庐は俗字】州(しう)の人の 千歳(せんさい)を経(ふ)るといへる説によりてまづ 大君(おほきみ)に其(その)齢(よは)ひをあやからせ奉らん 為此日の御遊を催(もよほ)されしになん  ねのひしにしめつる野への      ひめ小まつひかてやちよの    かけをまたまし   清正   みゆきせし北野の春の           植小まつ     引もかしこき      ためしなりけり     千蔭 【注 子ノ日の「日」や「上」に濁点「゛」がふられています。閲覧ではうまく表示されず残念。「子の日」は「ねのび」ともいうので濁って読ませたくて漢字の方に濁点をつけたものと思われる。「゛上」も同じ。】