翻刻
【左丁】
申たまふやう身にすこしたるあや
まりは候はね共四位の少将やみうちに
せられしそれも身にとりてすこしも
とり侍らすおやにて候もの草のかけ
にて見らん事あはれにていろう事
も候はすさりなから我身こそあや
まり候はねとももしそのゆへにても
候やらんと申たまへは思ひさそ有るらん
さためてさんみかさんけんにてこそ
かく有らんかなわさらんまても申す
【左丁】
へき事なれとも御そんしのことく三
位よく申たらんにはいかに申ともよ
もかなはしいかにゆいかいなく思ひ給ふ
覧さりなからなかされ人もめしかへし
といふ事あれは心つよくおわせよと
仰けれはひやうえ【「ゑ」とあるところ】の介かたしけなく
おほせ下されけるかなわれちゝはゝにおく
れし時やかてもしゆつけつかまつり
たく候へれともいもうとの我より外
にたのむかた候はねは打すて奉らん