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勧善懲悪 官許 錦画新聞【「勧善懲悪」「錦画新聞」は横書き、「官許」は縦書き】
第九号 誤って悪事をなすとも
善心にひるがいる時は又天の恵(めぐ)み有り大阪
第一大区九小区内淡路町に住せる三嶋(みしま)
何某は其以前(そのまへ)。 遊蕩(ほうとう)にふけり。金の才覚(さいかく)に
さしつかへ。三ッ井の贋札(にせさつ)をこしらへ遣(つか)ひしが
其事 終(つひ)に発覚(ほうかく)して。芸子を連(つれ)て
筑後芝居の戻(もと)り道(みち)より足(あし)がつき。
捕縛(めしとり)せられ。長く牢内(ろうない)に有しが。 先非後悔(せんぴこうかい)して
悪意(あくしん)を改め。同牢内に居る者を深切(しんせつ)にいたはり。かならず
悪事をすまじき。 道理(どうり)を説(と)き聞(きか)せけれは此者の有し程(ほど)は
牢内 至(いた)つておだやか也しとなり此事上聞に達(たつ)しすでに
死刑(しけい)と極(きま)りたりし者なれとも格別の御沙汰を以て
当五月下旬より終身懲役と
なりしとなり
時習舎述
笹木
芳瀧画
新聞局 《割書:本町四丁目|藤井時習舎》