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新聞文庫・絵 - 翻刻

新聞文庫・絵 - ページ 38

ページ: 38

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しら菊(きく)の眼(め)に立(たて)て見(み)る塵(ちり)もなしと翁(おきな)が秀句(しうく) せられしごとくさも美(うつく)しき其風情(そのふぜい) 時(とき)しも 頃は如月の廿九日の事(こと)なりし 山形県下(やまかたけんか) 旅篭(はたこ)町 廊宿(ろうしゆく)【?】柏屋(かしわや)茂八が家(いえ)に新庄(しんしやう) 在(さい)より泊(とま)り客ありて夜(よ)る二時頃(にじごろ)まで 物語して居(ゐ)たる折(おり)ふし障子(せうし)の外面(そとも) よりさも艶(うるわ)しき声(こへ) を出(いだ)し清吉(せいきち)さんと 呼者あり新庄(しんしやう)の 者は猟師(りやうし)にて清吉(せいきち)と いふ者なれば其声(そのこへ)を聞(きく) コハ人間(にんげん)ならず定(さだ)めて狐(こ) 狸(り)の業(わさ)ならんと彼障子(かのせうじ) をわる【?】やいな娘(むすめ)と見(み)せし 古狐を煙管(きせる)を以(もつ)て打殺(うちころ)し 取死を庁(ちょう)へ出(いた)せしと 日々新聞      小信改二代       貞信画        綿政板          板元          塩町通四丁目          前田喜兵ヱ社中          彫工九一      略文長谷川徳太郎筆記