翻刻
日々新聞 第五号 小信改二代
貞 信 画
綿政板
彫工政七
大阪新町二丁目板倉
喜兵ヱといふ者雲州松江旅店
に逗留(とうりう)せしが日々 飲食(のみくひ)と藝(あそ)
妓(び)に奢侈(おごり)を極め千金 遣(つかふ)事湯
水の如しされど楮弊(さつ)を用ひる事なく
只 金貨(しゆうきん)のみつかひたるにうたがはしくと
見る目にかぐられ或夜(あるよ)【目に懸ぐられ】
捕縛(ほばく)せられ糺問(きうもん)
せらるゝに件金(けんきん)は
明治七年九月大坂
三井ノ金庫を毀(こぼ)ち
貳万七千円 盜(ぬす)み取(とり)たる
大盗人 成(なり)とは報知新聞に
つまびらかなり
【紙面左側】
略文長谷川徳太郎筆記
板元
塩町通四丁目
前田喜兵ヱ社中