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新聞文庫・絵 - 翻刻

新聞文庫・絵 - ページ 50

ページ: 50

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日々新聞 第十四号  小信改二代   貞信画    綿政板  東京麻布宮川 町に久助といふ欲はり親父(おやし) 有(あ)りその娘におとみといへる は親(はゝあ)にも似(に)ぬ心も顔(かほ)も 美(うつく)しきによき鳥をかけん と芝(しば)の丸山へ茶店を出(いだ)せしが 親の心も白銀辺(しろがねへん)に寄留(きりう)せし 元ト(もと)山口 県(けん)の士族木田梅太郎といふ人今 巡査(しゆんさ)勤中折々【抈々?】の休暇(どんたく)に爰(こゝ)に来り茶を 呑しが縁(ゑん)となりいつしか濃茶(こいちや)の中となりしを 親父(おやし)は知(し)りてやかましく云(い)へは娘は死の 死(しな)ぬと古(ふる)い文句(もんく)に困果て ぜひなく養子(ようし)に取(とり)な□□【なから?】 元よりこのまぬ婿なれ ばり縁(ゑん)にされて梅太郎は 元の寄留(きりう)に帰(かへり)りしが娘も跡(あと)を慕ひて抜出一と先(まつ)長門へと△ △横(よこ)はまに 走(はし)りしか 先(さき)へ親父 は廻りいて 娘をこつちへ かへせばよしと伴内 もどきの争(あらそ)へば終に 邏卒の眼(め)にとまり 双方説諭に娘は中々 聞入(きゝい)れぬも是(これ)爺(おやじ)の 欲(よく)の間違より おこりし ならんか 大水堂 猩昇誌