疫病関連資料を翻刻!

コレクション: コレクション1

新聞文庫・絵 - 翻刻

新聞文庫・絵 - ページ 6

ページ: 6

翻刻

【新聞社名欄の刷りなし】     小信改二代                  貞信 画                    冨士政板                    錦長板                    ほり重 世にふ具(ぐ)なる を愁(うれ)ひ難病(なんびよう) にかゝりたるを 遠(とほ)ざけ愛着(あいじやく) を失(うしな)ふこと少なからづ人論に生れ 人りんたらんは素(もと)より天然(てんねん)の応授(さづけ)なりこゝに一話 あり生れつき粉芬(こうふん)を粧(よそ)ふ如く人にこへ色白くして 頭髪(かみのけ)赤くのびそろひたる一女あり親(おや)これをあやしみ て年をかさねたるうち近所の料理亭(りようりや)へ酌(しやく)とりにつかはし おきたるにある日此 亭(や)へさる異人(いじん)酒飯をもとめきたりすでに 一盃(いつこん)かたむくころ此婦人(ふじん)を見て是(これ)わが本国の 美女(ばつぐもの?)なりとその容貌(かたち)に見とるゝことやゝ ありてたちまち妾(てかけ)にせまほしと親に乞(こ)へば 親はわが子の変生(へんしやう)なるを心になやめとも すでに異人の望(のぞみ)にまかせ妾(しやう)とさため時の 活計(くはつけい)ほどけ女子(じよし)の生涯(せうがい) 安穏(あんおん)なるを得(へ)たり アゝ博 (ひろ)く世かいを見 れば捨(すつ)べき物やあらんかへつてふ具(ぐ)の幸(さいわ)ひあり世の人われを顧(かへりみ)ずして 人を謗(そし)り笑いやくにもたゝぬ放言(ほうげん)に其身をやぶりいわゆるあほうに銭もふけ せられなどよくこゝろへねばあるへからずといさゝか勧善懲悪(くはんせんちようあく)の意(ゐ)をしめすに