疫病関連資料を翻刻!

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新聞文庫・絵 - 翻刻

新聞文庫・絵 - ページ 74

ページ: 74

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                    小信改二代  阿波文板                     貞 信 画  森文蔵板 静岡県沼津在推路村の士族鈴木某は去明治八年 より東京へ出て巡査(じゆんさ)を勤めて居しがその妻おのぶと の【野?】へし花の十九廿年 㒵と心のうつくし きうへ歌道を たしなみ夫(おつと)の留 主の一人り寝はいとはず姑女(しうとめ)に よく孝育(こういく)なし或る日 叔母(おば)がきたりおのぶへ告(つげ)るには夫(おつと) 鈴木は東京にて外に女を貰(もら)ツタといふがナゼ捨て置ノダ はやく踏(ふみ)出し逢(あつ)ておいでと言われてモシ叔母さま御 戯談(ぜうだん) おやめそれは少しも怨(うら)みませぬ御身まはりの世話も行届き また私は御留主を守るは女房の役親を残して行くもいかゞと 貞節美言(うつくしことば)に叔母は言(ことば)をかへさず立帰る跡におのぶは捨がたき心のそこ 意(い)筆とりて   東路に月は照るやと終夜(よもすがら)啼あかしてむ山時鳥 ト 一 首(しゆ)をつらね遠(とを)き夫(おつと)へおくりしは年も若きに感心な嫁では有りませんかと 読売百廿二号に出たり        筆者高田俊二  大阪錦画新話 《割書:第  |十四号》