翻刻
べきにあらざればなりたとへは甘薯(いも)冷(ひや)し物(もの)の
たぐひなり
一 世(よ)の人 常(つね)に制(せい)して烹調(りやうり)に訣(くでん)なきものは制(こしらへよふ)をしる
すにおよばす名目(めうもく)ばかりをしるす
一 形容(かたち)の弁(わきま)へがたきは其 条々(ところ〳〵)に図(ゑ)をおきてしら
しむ
一 (【注】 此(この)印(しるし)あるものは簌(とりさかな)【蔌ヵ】なりまたは烹物(にもの)にとり合
つかふものは同しく此印ををく印なきは菓子(くわし)
なりと知(し)るべし
甘藷百珍目録
奇品
[一]肉糕(かまほこ)いも 一丁 [二]玳琩環(ちくは)いも 一丁
[三]柴苔巻(のりまき)いも【紫の誤】[四]昆布巻(こんぶまき)いも
[五]板屋氷霰(いたやのあられ)いも 二丁 [六]御手洗(みたらし)いも 二丁
[七]茶巾(ちやきん)いも [八]苞苴(つと)いも 二丁
[九]むすびいも [十]友巻(ともまき)いも 三丁
[十一]まき鮓(すし)いも [十二]切酢(きりずし)いも
[十三]腐衣(ゆば)まきいも 四丁 [十四]鶯栗(けし)【注】ふりいも 四丁
【注 半角( )を使用。以下同】
【注 「罌粟」ヵ。「罌」を「鴬(鶯鸎)」に誤ヵ。「粟」を「栗」に誤ヵ】