翻刻
仕候砂糖を積候故是口をうまなし居り
申候然れ共水主の内弐人相果申候朝夕
仏神をいのり居申候北江流され申候ゆへ
殊之外寒気強く夜中船の金具江
露霜のやうなるもの降溜り候ゆへ毎
度金具を程ぶり候て咽をうるおし申候
此所江参り日の出を拝候に日本にて
拝ミ候通りの御日様ニて御座候故日本近く
参り候哉と祝申候夜明かたに東のかた見
候へハ国御座候ゆへ定而仏神の御かげにて
日本の地ニ着候と難有存候帆を上ヶ近付
候元船は半町計り沖に懸ヶ置私し水主共
四人舟に乗り右之所上ヶ何卒水を
呑申度ねんかんにて砂原たつね■り