翻刻
【右丁】
黒(くろく) 〇黒(くろく)暗(うるみ)乾枯(ひからび)稠(てふ)密(みつなる)のものは
暗(うるみ) 尤重し然共其中に
乾(ひ) 二一 尖(とがり)聳(たかく)光潤(うるほい)
枯(からび) ありて元(けん)気(き)有(ある)
稠(こまかに) ものは治(じ)すべし
密(おほき) 〇頂粒(でもの)焦(こげ)乾(かわき)紫赤(とび)
之(の) 色(いろ)なるは重(おも)し
図(づ) 〇頂粒(でもの)大にしてつぶれ膿(うみ)血(ち)
出(いて)腥臭(なまぐさ)く乾(かわ)かざるは悪(あく)症(しやう)なり
【左丁】
麻疹必用
麻疹
一 麻疹(はしか)は俗にはしかといふ麻とは麻子(あさのみ)に似(に)たるを以是
に名つく疹(しん)はそへ語といふ程のことにて肌膚(きふ)の小疹
なり此外 麻疹(はしか)の異(い)名(めう)種々あり末(すへ)にあらはして詳也
一入門に云六腑膓胃の熱肺をむす外感内傷 併(あは)せ発す
疱瘡と表(ひやう)は同きに似て裏(うら)は実に異(こと)なり初て起(おこ)る時は
全く傷(しやう)寒(かん)に類す唯(たゝ)面赤く中指冷るを異なりとす
るのみ又曰《振り仮名:応疹|いんしん・かさほろし》と相 似(にた)り又 発(ほつ)班(はん)と相 似(にた)り但 ̄シ発 班(はん)は銭(きん)