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【右丁】
麻疹 近隣(ちかく)へ来るといふ
ならばよき香(かう)を焚(たき)家
并 ̄ニ疹せぬ《振り仮名:輩|きやう・ともがら》の衣類を
慎むべし如此すれば?共
かろし〇婦人月水の穢(けかれ)
を忌(いむ)べし〇麻疹 家(か)内(ないし)へ
来るならば香を焚こと ̄ヲ
やむべし〇衣類の包ひ
袋 ̄ヲいむべし〇悪瘡かみ
汁(しる)臭(くさき)をいむ〇蚊(か)をやき
髪(かみ)をやき油(ともし)火(ひ)蝋(ろう)燭(そく)を
吹 消(けし)たる臭(にほひ)を忌〇房(ゐ)屋
の戸 障(しやう)子(じ)時ひらき寒(かん)風
にあたるを忌慎むべし
【左丁】
一はしかは稠密(しかく)すきまなきを吉兆とす古人云疱瘡
有 稀(まれ)なるを喜びはしかはすきまなきを宜しとすと
は此謂也又到て軽きものは稀(まれ)疎にして紅(あか)みすくなきも
まゝ有然とも軽きはかるきなりに紅色(いろよく)濃潤(うるほい)神気(きもち)清(さわ)
爽(やか)なるを誠(まこと)の順疹とする也〇はしかの色は紅く潤ひ有
をよしとす形(かたち)は尖(とがり)聳(たかき)をよしとす又はしかに色白き
もの有 肉地(ぢはた)分たず唯(たゞ)点粒(でもの)のみ高きは邪熱の軽きなり
一日一夜にて没(おさま)る也〇はしかは腹(はら)より出始るを順とす
〇麻は尖大細小をまことなかれ必ず表へ透(で)あげさへ