翻刻
【右丁】
一 菌(きのこ)るい 一ほうれんそう一 芹(せり)《割書:みつはせり|のるい》一 番椒(とうからし) 一 胡椒(こしやう)
一 鮭(さけ)《割書:塩引の|るい》 一 鮎(あゆ) 一 鱒(ます) 一しらうを 一このしろ
一 鱸(すゞき) 一 鯔(ぼら) 一 青魚(さば) 一 馬鮫魚(さわら) 一いわし
一 鯨(くぢら) 一 章魚(たこ) 一 烏𮚆(いか) 一ゑび 一 数(かづ)の子(こ)
一あじ 一 松魚(かつほ) 一 太刀(たち)魚(うを) 一 魚師(ぶり) 一 挙螺(さゞえ)《割書:并貝るい|》
一 雁(がん) 一 鴨(かも) 一 雉(きじ) 山(やま)鳥(どり) 一 小(こ)鳥(とり)の類(るい) 一 猪(いのしゝ)鹿(しか)のるい
右の外にも禁(きん)物(もつ)あまたありといへども唯(たゞ)手(て)近(ちか)きもの斗 ̄リをあぐる也
病(びやう)後(ご)飲(いん)食(しよく)の慎(とゝし)みゆるかせなれば必(かなら)ず変(へん)症(しやう)出て先(せん)非(ひ)を悔(くゆ)る共
甲(か)斐(ひ)なし父(ちゝ)母(はゝ)介(かい)傍(ほう)人(にん)よく〳〵慎み禁すべし
【左丁】
痘疹必用
疱(ほう)瘡(そうの)濫觴(はじまり)
唐(から)山にては東(とう)晋(しん)の建(けん)武(む)元年 南(なん)陽(やう)にて虜(ゑびす)を攻(せめ)し時初て此病
を伝(てん)染(せん)したる故に虜(りよ)瘡(そう)と名(な)付(つく)といふ 日本は 聖(しやう)武(む)天皇
天平七年初て築(つく)紫(し)へ来り諸国へ流行すといふ又廿九年を経(へ)て
大炊(おほいの)廃(はい)帝(てい)天平宝字七年に流行せり又廿八年を経(へ)て
桓(くわん)武(む)天皇 延(えん)暦(りやく)九年に流行す此 後(のち)は天下諸国に往々余(よ)毒(どく)残(のこ)
りて或は五年七年或は三年四年に流行し既(すで)に三(さん)都(と)は連(まい)年(ねん)
春(はる)秋(あき)絶(たへ)る事(こと)なし是(これ)都会(みやこ)は人数多きゆゑなるへし其中