翻刻
【右丁 上部】
むきめしはひとりむすこいたつてびやうしん【病身】にて
百性のわざもできずこゝろまかせに
あそばせておきせけんの人とはなすも
きらいろふしやう【老少】のやうにわり【割り麦の略】ばかり
くふゆへこれをわりめし【ひき割り麦を混ぜて炊いた飯】とつけ
ふたおやながらくにするゆへ
こゝろやすきもの来りて
はなす
【右丁 下部】
そ□□□【文字うすく判読不能】
はかり
して
いても
すまぬ
ちと
江戸へ
でも
でゝ
たの
しむか
よかろふ
【左丁 上部】
とふからし
わりめしとすましが
はなしのよふすを
しのびて
きく
とうがらしは
にげたが
ちつとのむと
あの人もあかくなる
【左丁 下部】
また
おゝさへ【御押さえ=相手が酒をさそうとするのを、押さえて重ねて飲ませること】か