Gallicaの日本資料を翻刻!

コレクション: 春画資料

BnF. Département des manuscrits. Japonais 210 (1) - 翻刻

BnF. Département des manuscrits. Japonais 210 (1) - ページ 22

ページ: 22

翻刻

のはまた一倍(いちばい)。可愛(かうい)がつて甞(なめ)たり乾(かは)かしたりさつしやるだらう。折角(せつかく)むつちりとした頬(ほう)ぺたを甞(なめ)な くされねへやうに気(き)をつけなヨ《割書:おとせ|》〽アレ否(いや)な叔(をぢ)さんだ。私(わたい)は其様(そん)なことはしらないヨ《割書:道|》〽お前(めへ)が知(し)らなくツ ても。先(さき)で教(おし)えて下(くだ)さらア。何(なん)ならマア其(その)めへに。自己(おれ)が教(をし)えてやらうか《割書:おと|》〽ホゝゝいやだノウトまだ 男(おとこ)にはあふみ路(ぢ)や。心(こゝろ)かたゝ歟(か)石山(いしやま)女児(むすめ)瀬田(せた)の夕照(せきせう)ほんのりと。面赧(かほあか)くして駈(かけ)てゆく《割書:浅|》〽どう もまだ彼通(あのとほ)りでございますから。今回(こんど)御殿(ごてん)へあげても。何様(どう)だらうかと。案(あん)じられますのサ 他(ほか)の子供(こども)をみるのに。モウ十四にもなれば些(ちつ)とは美心(いやらし)みが付(つく)ものでございますが。何故(なぜ)彼様(あんな)で こざいませう。その僻(くせ)まんざらな。馬鹿(ばか)でもないかと思(おも)ひひますが《割書:道|》〽夫(それ)ぢやアお前(めへ)が十四ぐらゐ のときは。余(よつ)ほど晒落(しやれ)て巧者(こうしや)に遣(やつ)たとみへるね《割書:浅|》〽何故(なぜ)エ《割書:道|》〽夫(それ)だツて十人並(しふにんなみ)マア。あのくらゐなものサ 今(いま)ツから。色気(いろけ)が沢山(たつふり)あつてみねへ。大変(たいへん)だ。しかしノウ。浅香(あさか)さん小帒(こぶくろ)と小女児(こむすめ)にやあア。 油断(ゆだん)がならねへといふ譬(たとへ)の通(とを)り。色気(いろけ)が出(で)めへが。體(からだ)が少(ちひ)さからうが。初花(はつばな)せへ咲(さ)きやア。随(ずゐ) 分(ぶん)間(ま)にあふと言事(いふこと)だせ《割書:浅|》〽勿論(もちろん)夫(それ)にしちやア些早(ちつとはや)い方(はう)かして。コウト去年(きよねん)の霜月(しもつき) あたりから。體(からだ)も汚(よご)れましたがね。何(なん)だか一向(いつかう)な孩児(ねゝ)さんで困(こま)りますヨ《割書:道|》〽何(なん)だか人の噂(うはさ)にやア。