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コレクション: 春画資料

BnF. Département des manuscrits. Japonais 210 (1) - 翻刻

BnF. Département des manuscrits. Japonais 210 (1) - ページ 23

ページ: 23

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室町(むろまち)さまは大(だい)の腎張(じんばり)で。得手(えて)ものも大(おほ)きいといふ噺(はな)しだ《割書:浅|》〽また馬鹿(ばか)をお言(いひ)なさるヨ 《割書:道|》〽なに〳〵そりやア正真(ほんとう)だ。しかし其様(そんな)な大物(たいぶつ)で。無二無三(むにむざん)に突(つき)かけられちやアト眉(まゆ)の間(あいだ)に 皺(しは)をよせ。案(あん)じる面持(おもゝち)こなたにも。たゞ案(あん)じるは其処(そこ)ばかり。霎時(しばし)兎角(とかう)の詞(ことば)もなく。しばらく 有(あつ)て声(こゑ)をひそめ《割書:浅|》〽お心易(こゝろやす)いから申ますが。実(じつ)は夫(それ)を案(あんじ)ますのさ。万一(ひよつと)して怪我(けが)でもして御(ご) 覧(らん)なさい。宜恥(いゝはぢ)ツかきでございますから《割書:道|》〽そこもあれば蓋(ふた)もありだか。ナニ〳〵まさか其様(そん)な 事もあるめへ。しかし浅香(あさか)さん。娼妓坊(ぢようろや)なんぞをみるのに。體(からだ)が大(おほ)きけりやア。十三でも十四で も。モウ鄽(みせ)へ出(だ)して客(きやく)をとらせるが。左様(さう)いふのは其処(そこ)の宅(うち)へ出入(でいり)の人(ひと)か。または他(ほか)の娼妓(ぢようろ)へ久(ひさし)く 馴染(なじん)で来(く)る客人(きやくじん)が。いづれ四十 以上(いじやう)の人に梳攏(みづあげ)をして貰(もら)ツて。夫(それ)から出(だ)しやす。左様(さう)せへす りやア。何様(どん)な強蔵(つよざう)に出会(であつ)ても。間違(まちがひ)ねへが。左様(さう)でねへと。悪(わる)くすると。怪我(けが)をして 困(こま)るといふ事だ《割書:浅|》〽ヲヤ〳〵左様(さう)かねへ。何故(なぜ)また四十以上の人(ひと)に。恃(たの)みますねへ《割書:道|》〽ハテサ若(わけ)エものは いざ戦場(せんじやう)と言(いつ)てみねへ。松(まつ)の根(ね)ツ子(こ)か。山椒(さんしやう)の擂子木(すりこぎ)のやうにして。突立(つきたて)るから溜(たま)らねへ。処(ところ)が 四十以上のものは。たとへ勃起(おこつ)ても何処(どこ)か和(やは)らかで。ふうわりとするだらう。其(その)うへお前(めへ)場(ば)かず                                    上ノ三