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コレクション: 春画資料

BnF. Département des manuscrits. Japonais 210 (1) - 翻刻

BnF. Département des manuscrits. Japonais 210 (1) - ページ 24

ページ: 24

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巧者(かうしや)で。なか〳〵雛妓(しんぞ)を痛(いた)めるやうなことはしねへサ《割書:浅|》〽フム左様(さう)かねへ《割書:道|》〽マアお前(めへ)なんざア何(いく) 歳(つ)のとき。何様(どん)な人に割(わら)れたか。大概(たいげへ)覚(おぼ)えがあらう。考(かんがへ)てみねへナ《割書:浅|》〽ホゝゝゝモウ久(ひさ)しい事(こつ)たから 其様(そん)な事は忘(わす)れ切(きつ)たのサ《割書:道|》〽イヤ〳〵そりやア嘘(うそ)だ初(はじ)めて割(わつ)て貰(もら)ツた人は死(しぬ)まで決(けつ)して 忘(わす)れるものぢやアねへとヨ。そりやア男(おとこ)でせへ左様(さう)だノ。夫(それ)からざらに成(なつ)ちやア一々(いち〳〵)覚(おぼ)えてノも ゐねへけれど《割書:浅|》〽お前(まへ)なんざア猶(なほ)の事さね《割書:道|》〽何故(なぜ)〳〵こりや一ばんきゝ所(どこ)だ。竟(つひ)にさせた 事もなくツて《割書:浅|》〽またお前(まへ)此様(こんな)な老婆(ばゝあ)がどうなるものかね《割書:道|》〽イヤまだ〳〵左様(さう)まんざら 捨(すて)たもんぢやアねへ。《割書:浅|》〽拾(ひろ)ひもされまいねホゝゝゝ《割書:道|》〽マア雑談(じやうだん)は串戯(じやうだん)。音勢(おとせ)ばうの事が正真(ほんとう)に 気(き)になるか《割書:浅|》〽それが実(じつ)に苦労(くらう)サ《割書:道|》〽夫(そん)なら自己(おれ)が。梳攏(みづあげ)をしてやらうじやアねへか。左様(さう)すれ ば大丈夫(だいじやうぶ)だ。エゝそれぢやア悪(わり)いか《割書:浅|》〽左様(さう)さねト考(かんが)へる《割書:道|》〽何(なに)も自己(おれ)が彼様(あん)な手(て)も足(あし)もねへ お玉杓子(たまじやくし)をみるやうなものを。是非(ぜひ)抱(だい)て寝(ね)てへといふのじやアねへが。左様(さう)して出(だ)せは大丈夫(だいじやうぶ)で おめへが安心(あんしん)にもならうかと思(おも)ふのだ。其処(そこ)でノ浅香(あさか)さん斯(かう)しやう。是(これ)からお前方(めへがた)は 立派(りつぱ)な身(み)のうへに成(なつ)て。銭(ぜに)も金(かね)も入(いる)めへけれど。既(すで)に娼妓(ぢようろ)の梳攏(みづあげ)でせへ。夫々(それ〳〵)の祝義(しうぎ)を