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コレクション: 春画資料

BnF. Département des manuscrits. Japonais 210 (1) - 翻刻

BnF. Département des manuscrits. Japonais 210 (1) - ページ 25

ページ: 25

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してやるわけ。深窻(しんそう)に養(やしな)はれて。手(て)いらずをする訳(わけ)だから。自己(おれ)が小袖(こそで)一襲(ひとかさね)祝義(しうぎ)として。 金(かね)を十両はづみやせう。ハゝゝゝしかし一晩(ひとばん)で十両あんまり安直(あんちよく)でもねへノハゝゝゝ《割書:浅|》〽ナニそりやアマア何様(どう)でもよ いが。彼児(あのこ)が承知(しやうち)すれば宜(いゝ)がトはや十両の祝義(しうぎ)と聞(きい)てどうせ他人(たにん)に預(あづ)ける女児(むすめ)。とれば取得(とりどく)とい ふ気(き)になる《割書:道|》〽其処(そこ)はお前(めへ)からよく左様(さう)言聞(いひきか)して。何(なん)でも御殿(ごてん)へ出(で)るにやア。左様(さう) して往(いか)ねへと悪(わり)いからと言(いつ)てみねへ仔細(しせへ)はねへはナ《割書:浅|》〽夫(そん)なら左様(さう)言(いひ)ますから。晩(ばん)に 来(き)てみてお呉(くん)なさいナ《割書:道|》〽ムゝよし〳〵晩(ばん)に来(き)やせう      第二 初寝(はつね)のまき 浅香(あさか)は音勢(おとせ)を言諭(いひさと)し。何様(なん)でも左様(さう)せにやならぬといふから。音勢(おとせ)もそのみ否(いなみ) もせずその夜(よ)になれは道足(みちたる)は。まづ酒肴(さけさかな)など齎(もたら)して。母子(おやこ)に振舞(ふるまひ)時分(しぶん)はよしと。 予(かね)て設(まう)けの閨(ねや)へ入(い)る。浅香(あさか)は音勢(おとせ)が手(て)を把(とつ)て《割書:浅|》〽サア往(いき)な。そして叔(をぢ)さんか何様(どう)せう と。自由(じゆう)になつて居(ゐ)るのだヨ。これ〳〵この紙(かみ)を持(もつ)ていきナ《割書:おとせ|》〽なんだか私(わたい)は怖(こわ)いやうだ ねへ《割書:浅|》〽ナニサ怖(こわ)いことも何(なんに)もないはナ。道足(みちたる)さんが悪(わり)いやうにはしまいから。サア往(いき)なヨト                                上ノ四