翻刻!草双紙の世界

コレクション: @chinjuさんと読む草双紙

鬼娘伝 - 翻刻

鬼娘伝 - ページ 11

ページ: 11

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恨(うら)む。菅笠(すげがさ)日傘(ひがさ)預(あづか)りましよ。内陣(ないぢん)は 込(こ)み合(あい)ますとの声(こへ)は。三途河(さんづがは)のお婆(ばゝ) やらんと怪(あや)し。軽業(かるわざ)を見ては。肝(きも)を 釣(つる)し上(あげ)。千年(せんねん)土龍(むぐら)に長生(ながいき)をおもふ 太平(たいへい)の飾物(かざりもの)に。武恩(ふをん)の難有(ありがたき)を覚(おぼ)へ 又とんだ霊宝(れいほう)に腥(なまぐさ)坊主(ぼうず)の謂(いわ)れを 知(し)り。四季(しき)を分(わか)つ。からくりは。水(みづ)の流(ながれ)と 人(ひと)の行末(ゆくすへ)有(ある)が中(なか)に。花色(はないろ)の大 幟(のぼり)に おにむすめと染(そめ)貫(ぬき)し。看板(かんばん)に偽(いつはり)なし 赤(あか)い挑灯(てうちん)に。鬼(おに)の字(じ)を付(つけ)しは。鬼灯(ほうづき) 挑灯(てうちん)是(これ)なんめり。つゝしんで鬼娘(おにむすめ)が 監觴(らんじやう)を尋(たづね)るに。天(てん)からも降(ふ)らず地(ち)からも 湧(わか)ず吾(わが) 日本(につほん)伯耆(ほうきの)国(くに)大千山(だいせんざん)の麓(ふもと) 風流(ふる)の郡(こをり)。多佐江村(たさゑむら)。太次兵衛が娘(むすめ)お松(まつ)と