翻刻!草双紙の世界

コレクション: @chinjuさんと読む草双紙

鬼娘伝 - 翻刻

鬼娘伝 - ページ 9

ページ: 9

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乾魚(ひもの)で茶漬(ちやづけ)喰(く)ふ間(ま)に。いつしか 五つとかぞへ来(き)て。隅(すみ)から隅(すみ)まで。五月(さつき) 下旬(げじゆん)は。われも〳〵と豆蒔(まめまき)のやつさ もつせ。水無月(みなづき)の朝?日は氷室(ひむろ)に あらぬ雑煮餅(ぞうにもち)。してやんしてどふした 訳(わけやら)。白髪のはへた爺婆(ぢゝばゝ)も呪(まじない)じや からけつちでせい。アイな。アヽあいなアと 正月の御(を)とりこし。長生(ながいき)せうとの慾(よく) 心(しん)はお婆(ばゝ)さんかいなと誹(そし)るもおかし かく慾深(よくふか)き世の中の金銭(きんせん)と救(すく)ひ とらんとて。かの信濃(しなの)なる開帳(かいてう)の親(おや)玉 四十年 振(ぶり)でのかへり咲(ざき)花(はな)のお江戸の 大賑(にきわ)ひ。極(ごく)楽の芝居(しばい)へずい行の 御印(ごいん)文を出し給ふ。貴 賤(せん)老若(らうにやく)は