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翻刻
一 麦(むぎ)成程能つき朝(あさ)の用はよひから麦を
水につけ晩(ばん)の用は朝よりつけ申候右の
麦を鍋(なべ)へ入水ひた〳〵より多(おほ)めに入
たき申候水へり候へば入そへ〳〵たき能
にえ申候時水にて成共ぬる湯にてなりとも
ねばりのなく成候迄洗扨いかきへあげ
雫(しづく)をたらしから鍋へ入 乾(かわき)申迄 炒(いり)上ケ
申候なり
山の芋(いも)の拵(こしらへ)様
一山のいもを布のふきんに巻(まき)皮(かは)をむ
き候へばすべらずしていかやうにも
むけ申皮を取候てあくを酒しほニ
つけ置候へは何ほど煮(に)申候てもくだ
け申事なく候尤 秘(ひ)事也
○ほんせい寺 麩(ふ)の方
一古酒を能 煮(に)かへしなま麩(ふ)を入
て又よとくひた物 煮(に)申候へば右の麩(ふ)
とけ申候時 布(ぬの)に包(つゝみ)入又にえ湯(ゆ)へ入
湯煮いたし候へばかたまり又 麩(ふ)に
なり申候りやうりにつかひてはぎれい
たしふうみすぐれ申候酢みそなど
にてさかなにも能候
合類日用料理抄巻三