翻刻
鎮火用心集(ちんくわようじんじふ)小本一冊 此書は火事の節心得に成べきことをあつめ道具のつめゆうより戸前の打方並に風呂敷なくとも用をたす事其外数多をしるす
古刀鑒定口訣/(こたううんていくけつ)中本一冊 此書はいにしへの刀人其家によりて夫々の差別ある事又は何はかくあり是はかや也とこまかにわかち幼童にもげしやすき目利の書なり
庭訓往来画抄解/(ていきんわうらいゑせうかい)両かな付 大本一冊 此度再板
蓮池道手輪/(れんちだうしゆりん)大字手本向 折本一帖
早割塵却記大成/(はやわりぢんかうきたいせい)横綴懐中本 八算見一はさら也其外日用の方術を集めたれば童子の至宝といふべき也
画本蟲撰/(えほんむしえらみ)彩色摺 狂歌人 全二冊
狂歌關東百題集/(きやうかくわんとうひやくだいしふ)全二冊 これは四季恋雑と部とわうち今世におこなはるゝ調をのみえらみそが中にも尤秀逸のうたをは題ことに大江戸の諸先生の画をくはへてそのおもむきをつまびらかにす幼心の人此書によりてまなび給はゞよき其のかけはしともいひつるべき書なり
同 五十人一首/(ごじふにんいつしゆ) 彩色入 全一冊 これは名たゝる大人たちのゑらみおき給ひぬる当時英雄の人々の秀逸の詩歌をあつめ其肖像をうつしたれば遠きには更也近きわたりにも名のみきゝしりていまだたいめんなさゞるもまのあたりまみゆるにひとしく初心の人々今様ぶりの見合と成べし
同 扶桑集/(ふさうしふ)全二冊 此書は日本六十餘洲にあるとあらゆる地名産物等当時の名人たちこと〳〵くよみあはせたればその所〳〵の故事並に異名その外国中風俗年中行事などをも一目にみわたされぬればこれ真にたぐひなきおもしろき書にて初心の見合にいと益多し
同 江戸砂子集/(えどすなごしふ)全二冊 これは江戸地名は勿論その町〳〵の名物遊所神社仏閣祭事等四季によみ合わせぬればたとへば花のながめ月雪の名ところ居ながらに目をよろこばしめまことに当時名たゝる諸大人の歌のさまをもわいたむべき初心第一の證歌ともなるべき書なり